読書」カテゴリーアーカイブ

『インターネット市民革命』

岡部一明『インターネット市民革命:情報化社会・アメリカ編』(御茶の水書房 1996)を第1章だけ読む。
インターネットとは何物かということを、当時ネット先進国であった米国の最新事情が紹介されている。
家庭用ISDNや草の根BBS、固定制市内電話料金、電子ショッピングなど、懐かしい(?)言葉が並ぶ。
すでに歴史的文献に近い代物である。
疲れが溜まっているのか、あまり内容が頭に入ってこなかった。残念だ。

『コルチャック先生』

近藤康子『コルチャック先生』(岩波ジュニア新書 1995)をぱらぱらと読む。
ナチスドイツが建設したポーランド・トレブリンカ絶滅収容所で虐殺された、ユダヤ人の教育家コルチャック(1879〜1942)の生涯を辿る。
途中ユダヤ人の歴史に触れているところがあったが、ヨーロッパにおけるユダヤ流民の歴史と、現在のシリア難民との符合が気になった。ヨーロッパの中でもとりわけ、ユダヤ人が多く住み着いたのだが、周辺の強国に分割統治されていたポーランドである。シリア難民も箍の緩み始めたEUである。
個人の尊重、社会秩序、人権、統合、象徴、右傾化、排外、包摂、、、、
う〜ん。これ以上文章が続かない。

『学校という舞台』

山口昌男『学校という舞台:いじめ・挫折からの脱出』(講談社現代新書 1988)を読む。
随分長く本棚に眠っていた本である。
各地で行った講演の内容をまとめたのものなので、統一感に欠けるが、いじめの構造や子どもの本質、親子関係の変化について分かりやすく説明されている。また、講演に加えて掲載されていた、著者自身のの子どもの頃から人類学の研究者になるまでの逸脱ばかりの自伝的学校論の方が面白かった。
最後のあとがきの一節が印象に残った。

階層秩序の体型のなかに人間を貼り付けるための教育は、執拗な努力により無化しなければならない。そのために、普通、挫折と思われている現象のなかに一人の人間の多様性を見出し、それをバネに転化しうるきっかけが含まれていることが改めて確認される必要がある。(中略)国際社会のなかで日本人が強靭なバネを身につけて生き残るための手がかりは、むしろ、こうした部分に求められるのではないか。

『40歳からの記憶術 想起力で差をつける』

和田秀樹『40歳からの記憶術 想起力で差をつける』(ディスカヴァー新書 2012)を読む。
単に「情報」をむやみに頭に詰め込む暗記術ではなく、受験からはるか遠ざかってしまった40代でも、効果的に記憶し、仕事の現場で活用する「知識」に高めていくコツが分かりやすく説明されている。

  1. テーマにそって、新しい情報をインプットしながら、文章にする。
  2. 何度も使う。
    名前は、「○○さんは」と、会話の中に入れて、声に出して繰り返し言いながら覚える。
    メールでは、社名や役職名、フルネームで宛名を書き、文中でも使うようにする。
  3. エピソード記憶二する。
  4. 覚えたい事柄について、納得するまで理解を深める。
  5. インタレストをもつ。
  6. コンセントレーションの落ちない状況に自分を置く(十分な睡眠)
  7. 情報を保持・貯蔵するには、復習・反復練習!
  8. リハーサルを重ねる。
  9. 周辺情報をくっつけて、キューをちりばめておく。
  10. 感覚器や身体活動も含めたセットとして覚える。
  11. 出力がスムーズに続く、つながり(経路)をつくる。
  12. 覚えることを減らす。
  13. 入力の割合を下げ、出力の割合を上げる。
  14. 緊張しないでいられる状態をつくる。
  15. 出力の機会を増やし、想起の習慣をつける。
  16. 効果的なアウトプットから逆算してインプットする。
  17. 知識を加工して覚える。
  18. 覚える項目は減らしても、一つひとつの付帯情報は増やす。
  19. スピーチなどでは、原稿、シナリオを用意する。
  20. 想定問答を作って、誰かとロールプレーイングを行う。

『カラー版 恐竜たちの地球』

冨田幸光『カラー版 恐竜たちの地球』(岩波新書 1999)を卒読する。
国立科学博物館地学研究部で古生物学を専攻する著者が、三畳紀から白亜紀末までの1億6千万年の間に進化した恐竜の生態について写真入りで説明している。
子ども向けの絵本にあるような迫力のあるイラストはなく、化石の写真だけがひたすら並ぶ。新書一冊で100属近い恐竜を取り上げている労作であるが、系統学の見地に立った様々な学説の紹介が長ったらしく、恐竜そのものの魅力は伝わってこなかった。
ただし、トリケラトプスやティラノサウルスなどの大型恐竜は化石の写真だけでも十分に迫力が伝わってきた。