小鷹信光編・訳『O・ヘンリー・ミステリー傑作選』(河出文庫 1984)を手に取ってみた。
ここしばらく肉体的には健康なのだが、精神的には落ち着かず、活字を読む余裕がない。本書も訳者あとがきだけ読んだ。
「賢者たちの贈りもの」や「最後の一葉」などの短編小説で知られるO・ヘンリーは、1862年にNorth Carolina州に生まれ、公金横領容疑で逮捕され、刑務所内からプロ作家になったという異色の経歴の持ち主である。その後、New Yorkで華々しい売れっ子作家生活を送るも、家族離散やアルコール中毒となり、寂しい最期を迎えている。
O・ヘンリーという名はペンネームなのだが、ファーストネームが何を指すのか分かっていないそうだ。
しっかりとした気分転換が必要なのかもしれない。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『偏差値30台・文系の子を国公立大学医学部に合格させる方法』
三輪矩子『偏差値30台・文系の子を国公立大学医学部に合格させる方法』(エール出版社 2011)を読む。
京都大学卒でカリフォルニア大学大学院を修了し、海外の大学でも教鞭をとった輝かしい経歴の著者が、夫と協力しながら三人四脚で公立大学医学部に合格するまでの2年間を振り返る。
この手の本にありがちな合格体験記や参考書の紹介、勉強方法などはほとんど書かれていない。英語以外に全く取り柄のなかった息子を叱咤激励する一人の母親の視点で描かれており、一気に読んでしまった。医学部医学科は公私共々あまり縁がないが、子どもの特性を見極める伯楽の視線は勉強になった。
『10歳若返る地理練習帳』
日本地理文化研究所『10歳若返る地理練習帳』(ぶんか社文庫 2007)をぱらぱらと読む。
地名や名所、特産品などの簡単な紹介記事を、漢字の問題に直しただけの安易な内容の本である。
この手の「○○研究会」や「××委員会」が発行する文庫サイズの雑学本には気をつけたい。情報は多く、すいすい読めるが、ほとんど内容は頭に残らない。手に取るだけ時間の無駄。
『えっ? 本当?! 地図に隠れた日本の謎』
浅井建爾『えっ? 本当?! 地図に隠れた日本の謎』(実業之日本社 2008)を読む。
日本の地形に始まり、明治維新後の廃藩置県に伴う県庁所在地の選定の混乱や地域の文化や産業など、2〜3ページ完結の雑学がまとめられている。この手の本は気軽に読める反面、系統立っていないので、読み終えてもほとんど頭に残らないのだが、いくつか興味ふかい内容もあった。
一級河川、二級河川という区分があるが、埼玉県は一級河川ばかりで二級河川は全く流れていないのだ。海に面していない県を流れる川は他県を通らねば海に注ぐことができない。2県以上に跨っている川はおおむね長い川が多く、「国民経済上特に重要な河川」である一級河川だということを意味している。
また、戦後一気に進んだ都市圏での水路の埋め立てや暗渠化であるが、近年ヒートアイランド現象を和らげるという目的もあり、暗渠化された水路上のコンクリートを剥がして、河川の水面を蘇らせようという計画が各地で持ち上がって降り、水路は次第に復活しつつあるとのこと。実際にはあまり聞いたことのない話だが、住宅街の水路はできるだけ復活させてほしいと思う。もちろん子どもが落ちたら危険だとか、交通渋滞を招く、匂いが気になるといった反発も出てくるのであろうが、人間の生活空間の中に水の流れは欠かせないものである。ゲリラ豪雨の際の水の流れなどを計算した上で、行政に取り組んでほしいところである。
『男は「段取り脳」でよみがえる』
米山公啓『男は「段取り脳」でよみがえる』(講談社+α新書 2008)を少しだけ読む。
定年後に一人で生活する男性に向けた、ボケ防止のための生活アドバイスである。
サプリメントの項目で、セントジョーンズワートやテアニンのサプリの紹介が興味を引いた。
