小鷹信光編・訳『O・ヘンリー・ミステリー傑作選』(河出文庫 1984)を手に取ってみた。
ここしばらく肉体的には健康なのだが、精神的には落ち着かず、活字を読む余裕がない。本書も訳者あとがきだけ読んだ。
「賢者たちの贈りもの」や「最後の一葉」などの短編小説で知られるO・ヘンリーは、1862年にNorth Carolina州に生まれ、公金横領容疑で逮捕され、刑務所内からプロ作家になったという異色の経歴の持ち主である。その後、New Yorkで華々しい売れっ子作家生活を送るも、家族離散やアルコール中毒となり、寂しい最期を迎えている。
O・ヘンリーという名はペンネームなのだが、ファーストネームが何を指すのか分かっていないそうだ。
しっかりとした気分転換が必要なのかもしれない。