『偏差値30台・文系の子を国公立大学医学部に合格させる方法』

三輪矩子『偏差値30台・文系の子を国公立大学医学部に合格させる方法』(エール出版社 2011)を読む。
京都大学卒でカリフォルニア大学大学院を修了し、海外の大学でも教鞭をとった輝かしい経歴の著者が、夫と協力しながら三人四脚で公立大学医学部に合格するまでの2年間を振り返る。
この手の本にありがちな合格体験記や参考書の紹介、勉強方法などはほとんど書かれていない。英語以外に全く取り柄のなかった息子を叱咤激励する一人の母親の視点で描かれており、一気に読んでしまった。医学部医学科は公私共々あまり縁がないが、子どもの特性を見極める伯楽の視線は勉強になった。