大井優子『世界恐怖旅行』(彩図社文庫 2011)を読む。
モロッコやタイ、モンゴル、韓国の街中やホテルでの詐欺やぼったくりなどの失敗談や、バスやカフェで知り合った人との怖い体験が綴られている。
読みやすい文体で一気に読み終えた。ただし、著者自身の経験を通して語られているため、貧困や犯罪など、その国に対する偏見を助長するような体験談が多いのが気になった。
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『鬼首殺人事件』
内田康夫『鬼首殺人事件』(光文社文庫 1997)を読む。
1993年4月に刊行された本の文庫化で、新人選手の松井秀喜の活躍や自民党副総裁を務めた金丸信をモデルとした犯人が登場するなど、時代を感じるものであった。殺人事件の舞台となった宮城県と秋田県の県境にある秋田県雄勝町(現・秋田県湯沢市)の位置関係が掴みにくく、久しぶりに大判の東北地方の道路マップと合わせて読んだ。
旅情ムードと社会批判が上手くミックスされ、多少荒削りながら、浅見光彦シリーズの初期の良さが詰まっていた。
『最新基本地図』
『改訂版 知のツールボックス』
専修大学出版企画委員会編『改訂版 知のツールボックス:新入生援助集』(専修大学出版局 2009)をパラパラと読む。
大学新入生を対象に、高校時代とは異なる授業の受け方やノートの取り方、本や雑誌、新聞記事の調べ方、専門書の読み方、論理的な議論のやり方、レポートの書き方、プレゼンテーション、ネットコミュニケーションなど、大学生活を支える勉強のやり方について丁寧に説明している。おそらく新入生全員に配布しているのであろうか、イラストが多用され読みやすくまとめられている。必要十分条件や待遇などの論理学の項が少し分かりにくかったが、大学1年生のゼミですぐにでも使えそうな内容であった。
『零式』
海猫沢めろん『零式』(ハヤカワ文庫 2007)を読む。
TBSラジオの文化系トークラジオLifeのパーソナリティとしても活躍している”めろん先生”の作品である。最初は読み慣れなかったが、途中からどっぷりと作品世界にハマってしまった。超電動駆動二輪やら携帯式核兵器などが登場する未来SF小説であるが、広島長崎での原爆投下後の日米関係や戦後の日本のあり方を皮肉っており、いろいろと考えさせる内容であった。他作品もぜひ読んでみたい。


