平田オリザ編著『16歳 親と子のあいだには』(岩波ジュニア新書 2007)を読む。
実際に16歳で自転車による世界一周旅行を敢行した著者の本なので期待して手に取ってみたが、10数人の文化人の高校生の頃を振り返るエッセーの寄せ集めという安易な企画で、さらっと読み流した。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『絶景世界一周』
株式会社エディング企画・制作『絶景世界一周:まだ見たことない景色を探して。』(日販アイ・ピー・エス株式会社 2017)を読む。
世界の60あまりの絶景や世界遺産を、写真と簡単な解説で紹介する。おそらくは実際に取材したものではなく、単なる風景の紹介に終わっているので、面白みに欠ける内容となっている。
豆知識として、アマゾン川の熱帯雨林や大湿原などに含まれる水量は、世界の全河川の3分の2に相当するという。
『ナスカ 砂の王国』
楠田恵理子『ナスカ 砂の王国:地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯』(文春文庫 2006)を読む。
「なるほど!ザ・ワールド」や「世界まる見え!テレビ特捜部」などの番組で知られるアナウンサーの楠田さんの著書である。出生地のドイツを離れ、ペルーの地上絵の研究・保存に生涯を捧げたマリアの業績が分かりやすくまとめられている。ウィキペディアによると、地上絵の世界遺産登録もマリアに活躍に負うところが大きいという。
大学などの研究機関に所属せず、自らが学んだ数学や天文学、語学を駆使して地上絵と地下水路の関係に迫ろうとするマリアを崇敬する楠田さんの思いは伝わってきた。
『崇徳伝説殺人事件』
内田康夫『崇徳伝説殺人事件』(講談社 1997)を読む。
閉鎖的な特養ホームの問題に、不遇な人生を送った崇徳天皇を絡めた旅情歴史社会派小説となっている。
『浅見光彦殺人事件』
内田康夫『浅見光彦殺人事件』(角川文庫 1993)を読む。
1991年に刊行された本の文庫化である。しばらく本をじっくりと読んでいなかったためか、久しぶりに一気読みした。前から気になっていた本で、やっと手に取ることができた。浅見光彦作品の愛読者でないと楽しめない設定であった。
