楠田恵理子『ナスカ 砂の王国:地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯』(文春文庫 2006)を読む。
「なるほど!ザ・ワールド」や「世界まる見え!テレビ特捜部」などの番組で知られるアナウンサーの楠田さんの著書である。出生地のドイツを離れ、ペルーの地上絵の研究・保存に生涯を捧げたマリアの業績が分かりやすくまとめられている。ウィキペディアによると、地上絵の世界遺産登録もマリアに活躍に負うところが大きいという。
大学などの研究機関に所属せず、自らが学んだ数学や天文学、語学を駆使して地上絵と地下水路の関係に迫ろうとするマリアを崇敬する楠田さんの思いは伝わってきた。