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『考える理科10話』

小野周『考える理科10話』(岩波ジュニア新書 1980)をパラパラと読む。
著者は物理学の専門家で、重力や運動、光、熱などの物理学の基礎について、人工衛星やお風呂、1円玉など、分かりやすい事例を交えて解説されている。

『奈良の寺々』

太田博太郎『奈良の寺々:古建築の見かた』(岩波ジュニア新書 1982)をパラパラとめくる。著者は歴史学者ではなく、建築学が専門の研究者で、法隆寺や薬師寺、唐招提寺、興福寺、東大寺の5つの仏教建築の構造に焦点を当てた解説書となっている。垂木の組み上げや軒下の組物の解説など、専門書レベルの内容となっている。

『三国志辞典」

立間祥介・丹羽隼兵『三国志辞典」(岩波ジュニア新書 1994)をパラパラと眺める。
とても読む気にならず、赤壁の戦いの所だけを読む。また漢にちなんで、好漢や悪漢などと、漢を男の意味に用いるようになるのは南北朝以後とのこと。

『太陽のドラマ』

甲斐敬造『太陽のドラマ:天文学入門』(岩波ジュニア新書 1980)を読む。
天文学入門と名打っているとおり、太陽の黒点に始まり、可視光線の仕組みや太陽風、そして著者が建設に携った野辺山太陽電波観測所の研究で得られた電波やX線による天体観測の最新情(執筆当時)報まで盛り込まれている。

天文学というと、狭い専門領域の話ばかりかと思ったが、歴史や物理学の発展などにも触れられており、著者の教養の高さが伺い知れた。

『月と蟹』

第144回直木賞受賞作、道尾秀介『月と蟹』(文藝春秋 2010)を半分ほど読む。
鎌倉に住む少年たちの秘密基地の興奮や家族模様が描かれているのだが、どうにも世界観に没入することができなかった。