読書」カテゴリーアーカイブ

『奇面城の秘密』

江戸川乱歩『奇面城の秘密』(ポプラ社 1964)を読む。
ポケット少年が登場する巻である。暗闇に紛れ込む場面など、40年前の記憶がまだ残っている。

『少年探偵団』

江戸川乱歩『少年探偵団』(ポプラ社 1964)を読む。
小学校3年生か4年生の頃に読んだので、40年ぶりである。怪人二十面相と小林少年の対決などもあり、ハラハラドキドキの展開であった。ウィキペディアによると、元本の発行が1937年となっており、読み終えても時代設定が戦前なのか戦後なのかはっきりしなかった。

『察知力』

中村俊輔『察知力』(幻冬舎新書 2008)を読む。
サッカー日本代表で活躍する中村選手が、イタリア・レッジーナやスコットランド・セルティックに移籍した際の経験から、チームが自分に求めていることやゲーム中に選手が求める動きなど、様々な場面で周囲の動きを察知しすぐに行動に繋げていくことの大切さを説く。サッカーの解説本というよりも、若者に向けた人生の秘訣みたいな内容となっている。構成作家の筆力もあろうが、読みやすい文体で一気に読了した。

『一気にわかる! 池上彰の世界情勢 2016』

池上彰『一気にわかる! 池上彰の世界情勢 2016』(毎日新聞社 2015)を読む。
毎日小学生新聞に連載された記事を元に加筆・編集された本である。イスラム国の台頭の背景や中国経済の翳り、米露対立、反目するEU、格差と紛争について、分かりやすく解説されていた。こうした冷戦の時の二極化した世界から、宗教や民族、領土、資源などで多極化する世界に対する視座として、著者は次のように述べる。

このように、玉突きゲームさながらのいろいろな要素が絡み合って、国際間の関係は変化していきます。情勢は明日はどちらの方向へ進むか、いつも不透明な部分が残っています。国際情勢に揺さぶられないためには、自分たちの”立ち位置”をふらつかせないことが大事です。表面的な”事実”に踊らされないためには、しっかりと歴史を踏まえ、その背景をとらえておくことがますます重要になってきています。それは、政治の世界だけでなく、私たち一人ひとりの考え方や行動でも同じです。

『キューバ自転車横断紀行』

小林健一『キューバ自転車横断紀行』(彩流社 2014)を半分ほど読む。
1946年生まれの著者が、タイトル通り自転車で23日間約1000kmの道のりを自転車で横断する旅行記である。著者は「輪行」に関する著書も出版しており、冒険記というよりも、普段通りの自転車海外旅行の詳細をレポートしている。

私好みのうってつけのテーマなのだが、淡々と話が進んでいくため、途中で飽きてしまった。キューバは北緯22度付近にあり、貿易風を背に東に進むと追い風をいつも受けるとか、ベネズエラと関係が深いのでガソリンが安いとか、ソ連崩壊後砂糖産業が崩壊したとか、面白い話はたくさんあるのに、著者自身にしか分からない舌足らずなエピソードが続くのでギブアップ。

それでも、キューバを取り巻く社会主義国の腐敗とラテン系なノリの生活スタイルの奇妙な調和の雰囲気は伝わってきた。