第134回直木賞受賞をはじめ、数々の賞を受賞した、東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫 2008)を読む。
確かに前評判通り面白い作品であった。ミステリーの要素と文章中に表れていない登場人物の複雑な思いが上手く表現されていて、名作に値する作品であった。最後の最後のページで、加害者でもあり被害者でもある石神の咆哮が描かれるのだが、脳裏に残るシーンであった。
もう少し登場人物の心模様を描いてほしいという気持ちもあったのだが、夏目漱石の『こころ』に登場するKのように、心の動きを全く省いて、読者の想像に任せるスタイルもまた良いのかもしれない。
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『予知夢』
東野圭吾『予知夢』(文春文庫 2003)を読む。
幽体離脱や霊、予知夢といったオカルト要素を科学や論理の力で解明するミステリー短編集である。
『自分さがしの旅』
斎藤一人『自分さがしの旅』(KKロングセラーズ 2012)をパラパラと読む。
人生を主体的に前向きに生きていこうという自己啓発本である。著者のことを全く知らないで読んだこともあり、途中で読むのをやめた。この手の本は著者の背景と合わせて読むべきである。
『探偵ガリレオ』
東野圭吾『探偵ガリレオ』(文春文庫 2002)を読む。
1998年に刊行された本の文庫化である。長らく本棚に眠っていた本である。女性ファンが多いのも頷ける作品である。
『図解 新東京探訪コース』
五百沢智也『図解 新東京探訪コース』(岩波ジュニア新書 1988)をパラパラと読む。
著者は東京教育大学理学部地学科地理学専攻を卒業し、山岳・氷河地形研究者で、山岳鳥瞰図作家としても知られている。
そのため、東京の観光案内なのに東京の地形の成り立ちに関する章から始まっている。最後は竹下通りや東京ディズニーランドなどの観光案内も入ってくるのだが、江戸時代の名残を探したり、侵食地形を辿ったりと元祖ブラタモリ的内容となっている。
地質時代の、ごく新しい、ここ150万年ぐらいの間を第四紀というが、そのうち、一番新しい時代を沖積制、それ以前を洪積世と、区別して呼んでいる。洪積世は、ヨーロッパ大陸にノアの洪水が運んだと考えられていた巨大な岩塊まじりの土砂が堆積した時代という意味でつけられた呼び名である。
