江戸川乱歩『灰色の巨人』(ポプラ社 1970)をパラパラと読む。
宝石店での盗難やサーカスでの悲劇、アドバルーンでの逃亡を経て、怪人二十面相ですら気づかないほどの明智小五郎の変装で幕を閉じる。さすがにもう飽きた。
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『電人M』
江戸川乱歩『電人M』(ポプラ社 1964)を読む。
床全体がモーターで上がったり下がったりして、中に入った人が消えたり、閉じ込められたりする明智小五郎シリーズ定番の大仕掛けが登場する。怪人二十面相シリーズなのでトリックや変装だらけで、途中で飽きてくる。久しぶりにポケット小僧が登場した。
『透明怪人』
江戸川乱歩『透明怪人』(ポプラ社 1964)を読む。
1951年、月刊娯楽雑誌「少年」に連載された小説で、今は聞き慣れない単語が登場する。「牛肉屋」「洋服地」「ルンペン」「焼けビル」「兵営のあと」など、高度経済成長ともに消えていった言葉である。
怪人二十面相シリーズなので、変装とトリックだらけで読後感が悪い。タイトルにある通り透明な人間が登場したかと思えば、それらは全てトリックか演技か虚言であり、最後は明智小五郎本人と替え玉と怪人二十面相が化けた明智小五郎の3人が一堂に会する。家族ですら見分けられないほどの変装っぷりはミステリーとしては邪道である。
『死の十字路』
江戸川乱歩『死の十字路』(ポプラ社 1972)を読む。
本格的な探偵小説で、読者には予め分かっている犯人を明智小五郎ともう一人の探偵が追い詰めていく構成となっている。いささか出来すぎな展開もあるが、過激派学生が登場するなど、時代を感じる小説であった。
『お父さんのための携帯電話ABC』
法林岳之『お父さんのための携帯電話ABC』(日本放送出版協会 2007)を読む。
携帯電話で電話が繋がる仕組みに始まり、各社のケータイの種類、ケータイでのインターネットを活用したサービスなど、スマホが登場する前のケータイにまつわる情報がまとめられている。3G回線が普及し始めた頃の話で、「着うたフル」や「待ちうた」、「フルブラウザ」「LISMO」など、つい最近のことなのに懐かしさを感じてしまうサービスが紹介されている。
改めて、スマホが私たちの生活をどれほど変えたのかと、ここ10数年の変化に思いを寄せてしまう。
