投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『ノマドランド』

娘とララガーデンで、クロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド主演『ノマドランド』(2020 米)を観た。
映画というよりもドキュメンタリーのような作品で、リーマンショック後の不景気の中で、キャンピングカーで放浪しながら仕事を転々とし自由を生きていく高齢者の姿を描く。
ありがちなテーマではあるが、女性が演じていたことに新鮮さを感じた。貧困に喘ぐホームレスでも、居場所を探し続ける旅人でもなく、自分が居心地のよい時間と場所を素直に生きる人間がテーマとなっている。

『古代遺跡見学』

直木孝次郎『古代遺跡見学:奈良・大阪・京都・滋賀』(岩波ジュニア新書 1986)をパラっと読む。
あまり興味がなかったので、読み流した。一部目を引いたところだけ引用。

滋賀県はいにしえの近江国である。この国の特徴はいうまでもなく日本最大の湖・琵琶湖の存在である。琵琶湖は海のように大きいが、潮水ではなく淡水なので、古代では淡海=オウミと呼ばれた。オウミという国名はそれから来ている。
その淡海の国名をなぜ近江と書くかというと、古代人はいまの静岡県の地方に、もう一つ大きな淡水の湖ー浜名湖ーのあることを知っており、それを遠つ淡海、琵琶湖を近つ淡海といって区別したことによる。

「イスラム抑圧、海南島でも」

本日の東京新聞朝刊に、「中国のハワイ」とも称され、国際的な観光地ともなっている海南島が特集されていた。海南島は北緯20°付近の熱帯モンスーン気候地域に位置し、ベトナムやフィリピンと同緯度にある。付近を暖流が流れ、太平洋側からの湿った季節風が吹くため、雨季の降水量が極めて多い。

習近平体制になってから、新疆ウイグル自治区や内モングル自治区、香港などで、急激に「中国化」がゴリ押しされている。記事によると、海南島でもイスラム教の少数民族(回族と呼ばれる)に対する宗教弾圧が強化されている。大切なのは、台湾問題や中印国境衝突、ミャンマー情勢も含めて、アジア地域における中国のプレゼンスをしっかりと見据えることである。

「プロフェッショナル 仕事の流儀~庵野秀明スペシャル~」

NHK綜合テレビで放映された「プロフェッショナル 仕事の流儀~庵野秀明スペシャル~」(2021年5月1日放映)を観た。
タイトなスケジュールがあり、チームで仕事をしながらも、自分の理想を追う芸術家肌の庵野秀明監督に密着したドキュメンタリーである。理屈は抜きにしてカッコいいと思った。変に大人ぶることなく、いつまでも自分がやりたいことを求めていく人を素直に応援する気持ちを大切にしていきたい。

『中国を知る』

田畑光永『中国を知る』(岩波ジュニア新書 1990)を読む。
著者はTBSの記者で、1972年の田中角栄首相の日中国交正常化の際にも同行取材を行ったほどの中国通である。その著者が刊行1年前に起こった天安門事件や日中の交流史、そしてこれからの日中関係の3点についてまとめている。
天安門事件の頃の中国共産党の記者会見の様子が興味深かった。まるで現在の菅総理そのままではないか!
また、著者は以下の後に続いて、政権側に対して再質問に対する答えを義務づけることで、都合の悪いことには答えないという身勝手な態度が改まると述べている。

私が若いころ、中国からえらい人が日本にやって来て、記者会見する時は、あらかじめ質問をたくさん出させて、その中から自分で答えたい質問だけに答えて、あとは知らんぷりということがよくあった。ずいぶん奇妙な感じを受けたものだが、それがまさに国内での中国共産党の態度だったのだ。