唯野未歩子『正直な娘』(マガジンハウス 2007)を読む。
小中高一貫校に通う秋子の高校1年生の1年間の青春が描かれる。カッコよく宣伝文句を作るならば、大学生との恋愛や友人の妊娠、自殺未遂などを通して、記号化された世界の中で自分を探し、都合が優先する大人の世界を垣間見る物語となるであろうか。
でも中身は、一時期流行していたケータイ小説とよく似た内容であった。女性ならば共感する場面も多々あるであろうが、おじさんが読んでも何の感想もなかった。
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『二十面相の呪い』
江戸川乱歩『二十面相の呪い』(ポプラ社 1970)を半分読む。
表題作の他、『黄金の虎』の2編が収録されている。『二十面相〜』の方だけ読んで、パターンが同じなので飽きてしまった。被害者の家から警察に電話をする際に、電話線が途中で切られており、犯人グループの電話に繋がるくだりなど、時代を感じる設定もあった。
「農林水産物の輸出 最高」
本日の東京新聞朝刊に、円安の進行もあり、2022年上半期の農林水産物・職員の輸出額が6525億円にのぼり、過去最高だったとの記事が掲載されていた。福島第1原発事故以降、安全・安心に努めてきた日本の農産物が評価されているのであろう。
大変興味深い記事だったので、農林水産省のホームページをみてみると、中国・アメリカに1000億円を超える農林水産物を輸出している。また、国の規模でいうと香港、台湾、ベトナムの方が日本の輸出効果は大きい。
来年度の入試で出題されるとしたら、帆立貝といちごを除いて、加工食品が多いという点は注意が必要だ。今回の統計には入っていないが、日本の米も輸出が伸びている。といっても年間2万トンに過ぎないが。
『大暗室』
江戸川乱歩『大暗室』(ポプラ社 1970)を読む。
原作は「キング」に1936年12月から39年6月にかけて連載された同題の「大暗室」である。
焼き直しで省略したのか、あらすじだけで全く没入できなかった。
『宇宙はきらめく』
野本陽代『カラー版 宇宙はきらめく』(岩波ジュニア新書 2007)をパラパラと読む。
銀河や太陽系の惑星の写真など、煌びやかな写真が並ぶ。ただし、著者は宇宙の専門家ではなく、翻訳家である。外国の入門書をただ翻訳したような内容で、著者自身の思いや感想は一切交えられていなかった。



