投稿者「heavysnow」のアーカイブ

都心サイクリング

写真はないのだが、王子駅から渋谷駅をぐるっと回って往復するサイクリングに出かけた。
王子駅周辺に車を止めて、王子駅の裏から石神井川、池袋駅サンシャイン通り、雑司ヶ谷霊園を経て神田川を走った。途中肥後細川庭園を散策し、抹茶を頂いた。初の抹茶体験である。「加勢以多(かせいた)」というお菓子を食べた後に、時計回りに茶碗を回して飲んだ。
その後、早稲田大学、夏目坂、漱石記念館を回って、新大久保の韓国料理屋で昼食となった。新大久保駅周辺が観光地というムード満点だった。昼食後は新宿駅西口を通って参宮橋まで走り、明治神宮を参拝した。代々木公園でアイスを食べた後、渋谷駅のハチ公前、モヤイ像をぐるっと周って復路に着いた。

途中、東郷神社を参拝した。明治神宮、東郷神社と神社を巡ってみて、改めて日本人、とりわけ若い人の信心深さを感じた。鳥居をくぐる時の一礼や真面目にお祈りをしている姿を目の当たりにして、無宗教な日本人なんてどこへやらと感じた。東郷神社からは一気に明治通りを王子駅まで走った。結構アップダウンがあり、新宿駅や池袋駅が周辺よりも高台に位置するのだと改めて理解した。

『一寸法師』

江戸川乱歩『一寸法師』(ポプラ社 1973)をささっと読む。
Wikipediaで調べたところ、1926年12月から1927年2月まで、『大阪朝日新聞』に連載された小説である。ラジオ放送が始まったばかりの頃で、「新聞やラジオが報道した」との記述がある。また、「吾妻橋付近の貧窟街」や「ふろの焚き口に火を焚べる」など、昭和初期の時代を感じる文言が印象に残った。

殺人事件が発生しているので、変装やらトリックのオンパレードの怪人二十面相シリーズではない。被害者が実は加害者かと思いきや、最後の最後でどんでん返しがあり、最後のページまで犯人が分からないようになっている。これまたWikipedia情報だが、連載の終わった1927年に映画化もされている。

「韓国に避難の3000人 大半が朝鮮半島ルーツ」

本日の東京新聞朝刊に、ロシアが侵攻したウクライナから国籍のない朝鮮半島ルーツの高麗人が韓国に身を寄せているとの記事が掲載されていた。3000人ほどの避難民の1割ほどが国籍を持っていないということだ。記事によると、ソ連のスターリンによって中央アジアに強制移住させられ、ソ連崩壊後にウクライナに移住した人たちで、特定の国籍を選択しなかったとのこと。

記事によると、韓国政府はパスポートがない場合でもビザの延長を認めたとのことである。一方、政府は更なる支援策を急ぐべきだとの批判の声も上がっている。欧米諸国が挙って応援するウクライナからの避難民と朝鮮半島ルーツという2つの要因が絡んだレアなケースだが、韓国政府の判断は正しい。日本の出入国管理法においても昨年日系3世までは、定住ビザを出している。また、2021年には日系4世まで日本語や日本文化を学ぶ講座が用意され、延長可能な労働資格が与えられるようになった。

いずれにせよ、日本も対岸の火事ではない。これから様々なケースで日本に移民や難民が押し寄せてくる。国籍の云々以前に人権という観点を大切にしたい。

『池上彰の学べるニュース』

池上彰『池上彰の学べるニュース:1』(海竜社 2010)を読む。
ちょうど民主党政権に切り替わったところだったので、事業仕分けや連立政権の仕組みなどが分かりやすく紹介されている。とりわけイエメンの項でシーア派とスンニ派の説明がすっきりと分かりやすかった。

シーア派は、イスラム教の創始者であるムハンマド亡き後、後継者の順番としては4番目に当たるアリーにつながる血筋の人こそが正統であるとし、彼の元に集結しようという立場。血筋を重んじる宗派です。
これに対してスンニ派は、「後継者など誰でもよい。イスラムの伝統と習慣を守っていくことこそが大事である」とする宗派です。

「UAEはアラブの王さまの国が集まってつくった国」と理解していただいていいでしょう。

「ウィシュマさん映像 本誌記者視聴」

本日の東京新聞夕刊に、今週の授業で取り上げた入管の問題が取り上げられていた。在留期限が切れてオーバーステイで収容されたスリランカ女性、ウィシュマ・サンダマリさんが、名古屋入管職員の非人道的な対応で亡くなったという事件である。

日本で暮らす外国籍の在留資格(ビザ)を審査し、可否を判断しているのが、出入国在留管理庁(入管)である。入管はまた、オーバーステイ(在留許可期限を越えて滞在)などの理由で、在留資格がない非正規滞在の人たちを、行政権限で全国9カ所以上の施設で収容している。なかには本国で暮らすことができず、日本に逃げてきた人たちを何年にも渡って刑務所のような施設に収容することすらある。

この事件は表面的には名古屋入管職員の対応の失敗が原因だが、問題の背景としては、日本の排外主義的な移民・難民政策が指摘される。