大変マメなホームページを見付けた。
中身についてのコメントは控えるが、一日の活動をここまでこまめに記録していくエネルギーの源泉は何なのだろうか。しかし、私自身もこのページを読書メモ代わりに利用しているが、これほど自分の活動を公開し商標名を克明に追っていくとなると、どんどん自分が自分自身に対して「第三者」化してしまい、混乱するのではないだろうか。
投稿者「heavysnow」のアーカイブ
『墨東綺譚』
永井荷風『墨東綺譚』(新潮文庫 1951)を読む。
大正・昭和初期の吉原周辺の下町の情緒がよく描き出されていた。”天下の”朝日新聞連載の作品なのできわどい(?)描写に欠けるのが少々残念である。2・26事件や満州事変など教科書で習う限りはその後の歴史が証明するようにファシズムの発端たるきわめて政治的な事件であるが、当時の感覚からすると得体の知れないきわめてきな臭い事件として捉えられたことが分かる。
ついでにその永井荷風が参考にしたという樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』(新潮文庫1949)を途中まで読んだ。
村上龍の小説のように句点が全くなく、文章が延々と続くので大変読みにくかった。しかし『墨東綺譚』のベースになったということだけは伝わってきた。
テレホンカード
先日使用済みのテレホンカードが大量にあったので、ネットで調べた「緑の地球防衛基金」という財団法人に寄付したのだが、先日私の名前が寄付協力者欄に小さく掲載された会報「緑の地球新聞」が送られてきた。主にアフリカと中国での沙漠緑化運動に技術協力している財団である。一面はタンザニアのテマ村での給水パイプラインの補強・拡充工事の進捗状況、次に中国陜西省での苗木育成センターの活動状況、続いて環境省の尾瀬沼ヘリポート建設計画縮小案に再要望書提出といった「地味〜」な記事が続く。まさに「緑の地球」といったグローバルな視点における、ローカルな活動を推進する団体である。活動の方向性としては正しいので書き損じハガキの寄付などで協力したいと思う。(どうでもよいことだが、先程文字変換で「会報が送られてきた」の文章が「解放が送られてきた」と変換された。こちらの方はあまり送られてきてほしくない代物である)
『三国志』
中学生向けの推薦本を選ぶ機会があったので、参考までにと、講談社青い鳥文庫シリーズの中から一冊、羅貫中作・駒田信二訳『三国志』(講談社青い鳥文庫 1985)を読んだ。
横山光輝作の漫画『三国志』だとイメージがかなり固定されてしまうが、280ページほどの抄訳で省略が多かったため、地図やら国語便覧やらを活用して読み進めた。はたしてこの入り組んだ人間関係が中学生に理解できるのだろうかと思いながら最後まで読んだ。

