テレビのバラエティ番組で宣伝してたので、早速「東京に詳しい」埼玉県民根性を発揮して、羽田の第二ターミナルへ出掛けてみた。これまで羽田は大きすぎて飛行機が見られるスポットが少なかったが、この第二ターミナルはわざわざ見物客用に飛行機が間近に見られるように屋上展望台が用意されている。19、20歳の頃だったが、バイクで羽田まで来て、空港のフェンス脇から早朝に缶コーヒー片手に飛行機を眺めていたことをふと思い出した。眼前にどーんという形で見る飛行機もよいが、世阿弥の『風姿花伝』にもあるように、ちらっとかいま見える飛行機もまた良いものである。
しかし、これほど飛行機がはっきりと見え、離陸する姿と音が観客を魅了したら、羽田空港の近くの「翼の見える公園」には人が集まらなくなってしまうのではと要らぬ心配をしてしまう。
投稿者「heavysnow」のアーカイブ
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『座頭市』
『日本語誤用・慣用小辞典』
国広哲弥『日本語誤用・慣用小辞典』(講談社現代新書 1991)を読む。
「なおざり」なのか「おざなり」なのか、「かって」と「かつて」の違いなど、一見誤用とは分からない現代日本語について、豊富な例のもと検証を加えている。
『オレンジの壺』
先週で佛教大学の通信教育の最終試験が終わって、やっと一息ついたような日々を過ごしている。やらねばならないことはたくさんあるのだが、しばらくは読書や運動など充電期間に充てたいと思う。気持ち的なゆとりがないと次へ向かう元気も出ない。
宮本輝『オレンジの壺』(光文社 1993)を読む。
何年か本棚に眠っていた本であったが、海外を舞台した小説が読みたいと思い手に取ってみた。単行本で上下500頁近くの作品であったが一気に読んでしまった。祖父が残した日記を巡って、1920年代の第1次大戦後のヨーロッパの秘密組織の謎が段々と明らかになっていく。そしてその謎を追ってパリ、エジプトへ旅だった佐和子の人間的成長も合わせて話が展開される。雑誌に連載された小説ということだが、終わり方が何とも慌ただしく、すっきりしない作品であった。
『男の性(さが)』
梁石日『男の性(さが)』(幻冬舎アウトロー文庫 1999)を読む。
男性の性行動や性に対する偏見などを、女性の視点ではなく、男性自身の視点から学問的なアプローチを試みている。


