『ベーシック/外国為替入門』

日本経済新聞社編『ベーシック/外国為替入門』(日本経済新聞社 1994)を読む。
まだ個人のデイトレーダーが今ほどいなかった頃に出版された本であり、公定歩合や経済指標、企業業績を分析し、さらに政治情勢や軍事情勢、資源・エネルギー状況など国際政治・経済を総合的に見る力が為替の動向を探る上で必要であると述べる。先日来、ネットで、素人トレーダーの取引動向のブログやスワップ金利だけで生活するなどの話にずっと目を通していたので、このようなまともな経済のテキストが新鮮に感じる。

ファンダメンタルズは一般に、一国の経済、通貨の健全性を示す基礎的な指標だとされています。代表的なものとしてあげられるのは、貿易収支、経常収支、インフレ率、生産性上昇率です。為替相場はその国の財やサービスの国際競争力を敏感に反映します。
(中略)現在の為替相場は、いわゆる「実需原則」の規制を外しているため、市場参加者が相場の先行きを見越して投機的な為替売買をするケースも増えています。それでも経済的な要因、中でもファンダメンタルズは相場を左右する主要な条件であることは言うまでもありません。外為市場がファンダメンタルズをどうみるかが、重要な決定要因となります。

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