パンフレット研究:専修大学

昨日の駒沢に続いて、同レベルの専修大学のパンフレットをじっくりと読んでみた。偏差値一覧表では何度も目にするが、パンフレットを読むというのは自分自身の知的好奇心も刺激されてよい。

受験業界では一般に「日東駒専」とひと括りにされるが、駒沢大学以上に、学部での学びを前面に押し出した体裁になっている。学長自ら「社会知性の開発をサポート」と謳い、全学部全学科の2008年度のゼミナールの一覧までが紹介されている。さらに、それぞれの授業内容については、各学部別のパンフレットまで用意されており、大学の持つアカデミックな雰囲気を感じる。ホームページのトップページにも「あなたにとって大学とは?」との標語が流れ、卒業要件単位は130単位を超え、そのうち一般教養科目が30単位以上課せられており、他大学との差別化を図るためか、昔ながらの大学のスタイルを保っている。

法学部の一年生と二部の学生以外は4年間、小田急線の向ヶ丘遊園にある生田キャンパスで学ぶことになる。郊外にありながら、全国から30000人以上の志願者がおり、受験の倍率も3〜6倍程度を保っているのはやはり全国区の大学である。

経済科と法律科からなる「専修学校」として出発したのが始まりであり、来年で130周年を迎える伝統ある学校である。現在では経済学部、法学部に加え、経営学部、商学部、文学部、ネットワーク情報学部の6学部で構成されている。専修大は明大と同じく、一つの大学に経営学部と商学部が混在する珍しい大学である。経済学部と「商・経営」学部の違いは分かるが、商学部と経営学部の違いはパンフレットを見てもよく分からない。苦し紛れに経営学とは「組織の管理方法を理論的・実践的に学ぶ」とあり、商学は「企業・家計を取り巻く市場環境や制度を対象とする」とある。要は経営学部の方は経営管理や労務管理的な側面を含み、商学部は会計やマーケティングを主としたカリキュラム構成になっているのだが、受験生にはよく理解できないところであろう。

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