「インドネシアでM6.2」

本日の東京新聞朝刊に、インドネシアのスラウェシ島西部の地震の模様が報じられていた。
スラウェシ島は、地理の授業の中でも身体を使って真似をして紹介したが、覚えているかな。
スラウェシ島を含むユーラシアプレートの南東部は東から太平洋プレートが押し寄せ、南からインド・オーストラリアプレートが押し寄せる「狭まる境界」に囲まれている。そのため、スラウェシ島を含むインドネシア一帯は、火山が集中する弓形(ゆみなり)の弧状列島となっている。日本と同様、火山の噴火や地震、津波の被害から免れない地域である。

下記の教科書の地図を見てくれれば分かるが、インドネシアの首都ジャカルタの北部にあるカリマンタン島は形が整っている。つまり環太平洋造山帯から外れており、地震や火山の被害が少ないことで知られている。現在インドネシア政府は首都をジャカルタからカリマンタン島に移転する計画を進めているが、自然地理学的には正しい政策である。