本日の東京新聞朝刊に,食品ロスに関する記事が掲載されていた。 記事によると,2016年度の日本国内の食品ロスは推計643万トン,そのうちコンビニやスーパーなどの小売業は全体の1割り程度に過ぎず,製造業は137万トン,外食は133万トンと上回り,家庭は291万トンと全体の4割超を占める。国民1人あたりの食品廃棄量は約51キロであり,コメの1年間の平均消費量の54キロに匹敵する。
主食うんぬんの議論は喧しいが,同じくらいに食品を無駄にしている現実に目を向けていくべきである。 昨年の授業でも,恵方巻きのコンビニやスーパーでの食品ロスについて扱ったが,
記事の最後にあるように,「食品の鮮度にとりわけ敏感と評される日本の消費者が,食品ロス削減との兼ね合いで食習慣をどこまで見直すのか。一人一人の行動が問われている」のである。 特にコンビニでは「経営ロス」を削減するために,十二分な品揃えを売りにしてきたが,いよいよそうしたコンビニのビジネスモデル自体が曲がり角にきているのである。
2学期以降の授業の中で,そうした小売業のメリット・デメリットについて深く学ぶことができるように,まずは担当者が研鑽を深めていきたい。