東京都心をポタリング その2


国会議事堂から、国道246号に入り、とらやの前を通り青山一丁目のスタバで一息つく。
その後国立競技場の造成地が見たいと思い、神宮外苑に足を延ばす。


工事現場は、外部者が入ったり工事の様子が見られたりしないように、周囲が全て厳重に覆いでガードされていた。
ここまで国民の目線をブロックして作られる「国立」競技場とはいかなるものか。

ここまで揉めたのだし、東京圏内に代替施設は多数あるのだから、思い切って誰もが反対をしない里山的な自然そのままの公園にしてしまってはどうか。ネットで調べたところ、明治神宮の森も明治天皇が亡くなった後に、荒地から草木を植えて新たに造成した土地ということだ。競技場作りで争う人間の醜い姿を俯瞰するように、悠久の自然そのものと触れ合う公園にするというのは妙案だと思うのだが。
そうなると、せっかくできた大江戸線の国立競技場駅の駅名も変えなくてはならないか。


神宮を抜けて新宿御苑の周りを走った。新宿高校の校舎やグランドは大学のようであった。
学生時代に何回か訪れたことのある新左翼系の書籍や新聞などが充実している模索舍に立ち寄った。
約20年ぶりであったが、往時と全く変わらない店の様子に、なんとも言えない安心感を感じた。経営は苦しいであろうが、運動を下支えする存在として頑張ってほしいものである。


まだ、日没まで時間があったので、帰り際に早稲田南町にある漱石終焉の地として知られる漱石公園に立ち寄った。
新たな観光開発なのか、20数年前まで見捨てられたような公園が俄かに脚光を浴びて、職員が常駐する資料館が建てられ、新たに記念館の建設が始まっていた。

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