伊勢熊野高野山 (1/4)

40代最初の旅 伊勢〜熊野〜高野山 1日目

今夏、伊勢や志摩、熊野といった紀伊半島を舞台にしたミステリー小説を何冊か読み、伊勢から田辺までの大体の地理が頭に入ってきたところである。また、今年は伊勢神宮が20年に1度の式年遷宮の年にあたる記念の年に当たる。次の遷宮の年は60歳。。。
ちょっと無理してでも、伊勢・熊野を参詣し、人生の後半戦のよいスタートを切りたいという思いだけで出発した。10万分の1の地図と好奇心だけを携えて、例年のように何の計画性もない旅にでた。

  

 

昼過ぎに仕事が終わり、慌てて帰り道に新しくできたニトリ岩槻店に立ち寄り、車中でも使えそうな長いクッションを購入した。ホテルなどの予約も何もしていないので、車中泊になった場合を考え、快適なものをチョイス。
2時間ほど午睡して、越谷を午後8時に出発した。伊勢参り、何はともあれ、やはりその出発点は日本橋であろうと、日本橋中程の麒麟像の前でパチリ。映画『麒麟の翼』そのままの凛々しい姿であった。脇に設置されていた里程標を見て、これからの旅の長さを思う。

日本橋からまっすぐ南下し、銀座の目抜き通りを抜ける。
国道15号線を真っ直ぐすすみ、池上辺りから環状7号線を経て、国道1号線に入る。横浜新道を経て、一路箱根を目指す。江戸時代の「お伊勢参り」を真似たわけではないが、少々遠回りなルートを自分に課した。しかし三島辺りで挫折。沼津長泉インターから新東名に入る。真新しい道路に「新富士・新清水・新静岡」といった看板を見ると、なにやら『エヴァンゲリオン』の映画の世界にさまよいこんでしまっだ。結局この日は遠州森SAで数時間の仮眠をとる。