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『千石先生の動物ウォッチング』

千石正一『千石先生の動物ウォッチング:ガラパゴスとマダガスカル』(岩波ジュニア新書,2003)をパラパラと読む。
固有種が極めて多い南米エクアドル沖のガラパゴス諸島とアフリカのモザンビークの沖合にあるマダガスカルの動植物観察記である。違いはガラパゴス諸島は火山島であり、一度も大陸と接することがなかった。そのため、全く生物がいない島に、鳥や昆虫がグングンと勢いを伸ばしたのである。また鳥の糞や身体に付着した種や微生物も同様である。しかし、塩分の多い海を越えられない哺乳類や両生類はほとんど生息していない。一方で、マダガスカル島は、かつてインド大陸の一部であった大陸島である。そのため両生類の宝庫となっている。