宇都宮軍縮研究室が発行していた「軍縮問題資料 No.188」(1996.7)をパラパラと読んだ。
学生時代に購入し、そのまま本棚の奥に眠り続けていた雑誌である。当時は月刊誌で刊行していたのである。編集代表であった宇都宮徳馬氏は戦前共産党に入党しており、治安維持法で約1年間の獄中生活を送っている。戦後は一転して自由党公認で衆議院選挙に出馬し、その後30年近く自民党のリベラル派の議員として活躍されていた。自民党議員として、石橋湛山や三木武夫らハト派議員と行動を共にし、平和共存外交、日ソ・日中・日朝国交回復を主張し、日中国交回復、韓国の民主化や非同盟諸国との協力を進めた異色の議員であった。
ネットを調べているうちに分かったのだが、宇都宮氏は新自由クラブの推薦を受けて参議院議員にもなっている。新自由クラブというと古巣の自民党の右派的なグループだと勝手に思っていたが、実は親中派の議員が多く、また、社会民主連合とも連携を組んでいたのである。