伊集院俊隆『本郷ロシア語クールス物語』(新読書社,1993)をパラパラと読む。
著者は東京外語大ロシア語学科を卒業し、東京・本郷でロシア語塾を主催していた方である。塾に参加していた受講生のことやモスクワ旅行、日本におけるロシア語教育について語っている。誤植もあったので、編集や校閲もなしにほとんど自費出版に近い形で刊行されたのであろう。個人的な思い出がずっと続くので、途中から飽きてしまった。
ちょうど私が駿台予備校で浪人生活を送っていた頃で、当時駿台1号館前にあったニコライ学院に羨望の眼差しを送っていた頃を思い出した。
日別アーカイブ: 2024年9月21日
『スペインのある農夫へのレクイエム』
ラモン・センデール著/浜田滋郎訳・解説『スペインのある農夫へのレクイエム』(西和書林,1985)を少しだけ読む。著書はスペイン現代文学を代表する作家で、ノーベル文学賞の候補にも上がった人物である。著者の生まれであるスペインのアラゴン地方を舞台にして、司祭と住民とのやりとりが描かれる。全く頭に入ってこなかった。
解説は半分だけ読んだ。著者はスペイン内戦の際にはアナーキスト派に属しており、ファシストに追われると同時に、共産党からも命を狙われ、1938年以降ずっと亡命生活を送っている。