倉本聰『ニングル』(理論社 1985)を読む。
既に休刊となったが、雑誌「諸君!」(文藝春秋社)に1985年の1年間にわたって連載されていた小説である。連載していた雑誌宛に手紙が届いたりと、ドキュメンタリっぽい展開のファンタジー小説となっている。
富良野の森の妖精であるニングルは、300年にわたって作り上げてきた森や水脈が、人間が開発した機械によって、わずか10分で破壊されてしまう恐怖を語る。ニングルとの出会いを通して、北海道の恵の水を生み出す森林が一方的に破壊されていくことに、人々が気づき始めていく。
文章が変だが、おしまい。