月別アーカイブ: 2022年11月

『地獄の仮面』

江戸川乱歩『地獄の仮面』(ポプラ社 1970)を途中まで読む。
今作も怪人二十面相シリーズではないので、本格ミステリーを期待したのだが、仕事師(建築土木関連の人)がピストルを所持していたり、犯人がアドバルーンで逃げたり、実の人間と思っていたら蝋人形だったりと、いつもの怪人二十面相シリーズと変わらないので一気に興味をなくした。

『北京 異例の抗議行動』

本日の東京新聞朝刊と夕刊それぞれに、極めて珍しいが、「ゼロコロナ対策」だけでなく、習近平体制そのものに対する抗議行動が中国各地で広がっていると報じられていた。SNSで拡散したのであろうか。アラブの春ならぬ「中華の春」になるのであろうか。

こうした国内の分断時に怖いのが、国民の人気を取るような対外政策である。中国だけでなく、日本でも米国でも政権の人気が落ちると、華々しい外交や貿易での成果や、国民が喝采するような戦争で国民を一体化させる方向に動く傾向がある。

中国国内が矛盾だらけなのは分かっているが、習近平政権が国民の怒りの矛先をどんな方向に向けるのか着目していきたい。

「地熱発電開発担う人材の育成拠点に」

本日の東京新聞朝刊に、「業務スーパー」を全国に展開する神戸物産の創業者が私財を投じて、北海道に掘削技術専門学校を開校したとの記事が掲載されていた。大変素晴らしい事業である。日本は4枚のプレートがぶつかり合う、世界でも珍しい変動帯に位置する。そのためプレートが動く限り、地下の熱エネルギーは無限に供給される。いずれ日本は地熱エネルギーに舵を切らざるを得ない時代がやってくる。こうした掘削技術の継承した若者は次世代のパイオニアになっていく。

ホームページを見ると、1年目ながら専門学校としての体をなしており、道外の高校生がオープンキャンパスに参加すると、18,000円の交通費補助まである。日本の再生可能エネルギーの主役は太陽光や風力ではなく、地熱や小水力、波力、バイオマスである。機会があれば生徒に紹介したい。

都心の紅葉狩り

新宿駅を出発点に、都心の紅葉狩りへ出かけた。新宿御苑から神宮外苑、青山、乃木坂、東京ミッドタウンまで逍遥した。下は新宿御苑の写真。学生時代は新宿御苑の脇が通学路だったので、分かっていたつもりだったが、いざ中へ入ってみると別世界が広がっており、東京の懐の深さを感じた。

同じく、新宿駅方面の入り口からはかなり奥まった、神宮外苑近くにある。

たまたま国立競技場をぶらぶらと歩いていたら、神宮球場で東京ヤクルトスワローズのファン感謝デーに遭遇。この後、神宮外苑の銀杏並木近くの喫茶店で休憩。

神宮外苑から青山のホンダのショールームに立ち寄って、乃木希典の旧邸と乃木神社に赴く。おそらくは日本で1番新しい神を祀っているのに、なぜか荘厳な佇まいであった。展示コーナーはかなり右寄りな色付けがなされていた。神に右も左もないのにね。その後、東京ミッドタウンでスケートを体験。

『デジタルエレクトロニクスの秘法』

山田勲『デジタルエレクトロニクスの秘法』(岩波ジュニア新書 1990)を読む。
CDのデジタル音源の仕組みに始まり、DRAM、テレビのブラウン管の仕組み、パソコンとマイコンの違いなどが分かりやすく説明されている。DATやMO、ファジー理論など、懐かしい単語も登場した。

昔中国人が考えた、非常に大きな数の単位があります。みなさんも、億、兆、京、くらいは知っているかと思いますが、その上がまだあります。垓、𥝱、穣、溝、澗、正、載、極と続いてその上はいきなり三文字の恒河沙という単位。これはインドのガンジス川の砂粒の数、という意味だそうです。