本日の東京新聞朝刊に、昨年大規模な土石流が発生した静岡県熱海市伊豆山の現在の様子が紹介されていた。
地理の先生っぽく解説を加えてみたい。日本は環太平洋造山帯の狭まる境界の付近にある、4枚のプレートが折り重なった弧状列島である。伊豆半島を構成する島々は元々日本から数百キロはなれた沖合いにあったが、フィリピン海プレートに乗って北上し、60万年くらい前に現在の神奈川県と静岡県の県境と繋がったと
島村英紀『地球がわかる50話』(岩波ジュニア新書 1994)を読む。
北海道大学理学部教授で、「海底地震観測施設」の施設長を務めていた著者が、地球の形に始まり、プレート、マントル、コア、地球誕生の歴史まで、空間的にも時間的にもスケールの大きい話を分かりやすく語っている。
しかし、最新の研究に携わる著者だからこそ、プレートが動く原因もマントルが対流する仕組みも、地軸がズレている理屈も、実は何も分かっていないという事実を素直に語る。
興味を引いたところを羅列してみたい。