日別アーカイブ: 2022年7月23日

「市区町村、夜間との比較」

本日の東京新聞朝刊に市区町村ごとの昼夜間人口比率に関する記事が掲載されていた。
記事中からそのまま引用するが、昼夜間人口比率とは「住んでいる人の数を夜間人口、通勤や通学で行き来する人を加減した数を昼間人口とし、夜に対する昼の比率を表」したものである。

一般的に、ビジネスや商業が集中する中心業務地区(CBD)では昼間の人口が高く、住宅地の多い郊外で夜間人口の方が多くなる。東京都千代田区は皇居を取り囲む東京都の中心地であり、実際に住民登録している人口は67,500人である。つまり、昼にはその17.5倍の120万人近い人たちが近隣の自治体から移入してきている。千代田区のイメージが湧きにくい人は下掲の地図をみてほしい。皇居を取り囲む地域で、国会や官庁だけでなく、有名デパートや大型商業施設、大学、専門学校が集中している地域となっている。

ただし、スケールの取り方によって見方が変わり、都道府県単位と市区町村単位で数値が異なる点に注意したい。市区町村レベルでみると、同じ23区郊外の足立区や北区、練馬区、大田区などは中夜間人口比率が100%を割っており、都心部の千代田区や港区、新宿区、渋谷区などに移入していることが伺われる。都道府県レベルで見ると、埼玉県、千葉県、神奈川県から東京都に移動していることが分かる。埼玉県も県レベルで捉えると昼夜間人口比率は0.88だが、商業施設が集まっているさいたま市大宮区だけでみると1.38と高い比率となっている。