日別アーカイブ: 2022年2月6日

『Still Dreamin’ ―布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズムー』

布袋寅泰アーティスト活動40周年記念ドキュメンタリー『Still Dreamin’ ―布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズムー』(東宝 2022)を観に行った。
映画の構成としては陳腐なものだったが、私にとってドストライクな映画であった。BOΦWY解散後、ロンドンに移住し子どもの頃に憧れたミュージシャンと共演するまでに成長していく姿が描かれる。そしてそれはこの30年間の布袋自身の物語ではなく、同じ時間を共有した観客一人一人が30年前を振り返り、夢を追い続ける自分を発見する物語となっている。

私自身も浪人生時代に駿台予備校の帰り道、『GUITARHYTHM WILD』を聴きながら、将来の自分の憧れの姿を想起していたことを思い出した。一体自分は30年前に思い描いていた自分になっている、いや、なり続けようとしているのか?

「五輪外交で欧米牽制」

本日の東京新聞朝刊記事より。
一昨日から北京五輪が開幕した。五輪はもちろんスポーツの祭典だが、それと並行して政治や経済の祭典も開催される。G7やG20加盟国ではない国の首脳も一堂に会するので、条約や貿易に関する交渉もエキサイトする。日本を含む英米に近い国は、新疆ウイグル自治区や香港、台湾での人権侵害を理由に「外交ボイコット」を展開しており、選手は参加しているが、政府関係者は一切参加してない。

日本の場合、中国を無視も出来ないので、室伏広治スポーツ庁長官の派遣は見送ったものの、日本オリンピック委員会の山下泰裕会長と、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長を務めた橋本聖子参院議員の派遣を決めている。

閑話休題。
記事によると、中国・習近平国家主席は、カザフスタンやトルクメニスタン、エジプト、セルビアの大統領と膝を交えたとのこと。ミャンマーの軍事政権やアフガニスタンのタリバン政権の関係者こそ参加していないものの、中国と経済面だけでなく軍事面でも関係の深い国の名前が並ぶ。「一帯一路」経済圏構想が貿易・流通の加速化だけでなく、武器・弾薬と独裁政権のノウハウまでが世界中に広がっているような気がする。