日別アーカイブ: 2022年2月20日

「『森林限界』ってどんな場所?」

本日の東京新聞朝刊に、将棋の藤井聡太さんが発言した「森林限界」についての解説記事が掲載されていた。森林限界とは地理の擁護で、記事では「冬の寒さや乾燥、強い風、土壌などの条件で樹木が生存できるギリギリのラインで、標高や緯度による。気候などの変化で上がったり下がったりする」と解説されている。気になったので、少し森林限界についてまとめてみたい。

では、実際に地形図から探ってみたい。下図は日本で2番目に高い南アルプスの北岳周辺の地形図である。25,000分の1の地形図なので、50メートルごとに太い計曲線が刻まれている。標高3,000メートル以上は植物が生えていないことがわかる。また、3,000メートル以下には地面に這うように生える「ハイマツ」が自生している。また、2,600メートル以下の南側斜面になると松や杉などの針葉樹林帯がみられる。

南アルプスの森林限界はおよそ3,000メートルで、杉や松などは2,600メートルとなる。

 

『さらばモスクワ愚連隊』

五木寛之『さらばモスクワ愚連隊』(講談社文庫 1982)を20年ぶりに読み返す。
1967年に刊行された本で、何度も文庫化されている作品である。表題作の他、有名な高円寺竜三が登場する「艶歌」を含め4作品が収録されている。

ベトナム戦争やヒッピームーブメント、高度経済成長期のドタバタなどが物語の背景に描かれており、当時はかなりのインパクトがあったのであろう。