第121回直木三十五賞受賞作、桐野夏生『柔らかな頬』(講談社 1999)を読む。
幼児行方不明事件のミステリーなのだが、その事件に関わる登場人物がそれぞれ過去に引きずられて生きていく人間ドラマとなっている。
日別アーカイブ: 2021年3月6日
「日鉄『50年温室ガスゼロ』」
本日の東京新聞朝刊に、粗鋼生産量で国内最大手、世界でも第3位の日本製鉄の中期計画の内容が報じられていた。普段なら読み過ごしてしまう内容だが、「水素を使った製鉄の実用化」のところで目が留まった。
3学期の授業で、オーストリアの中央部に位置するウルルがなぜ赤いのかという問いの中でも触れたが、製鉄は酸化鉄(Fe2O3)である鉄鉱石をコークス(C)や石灰岩(CaCO3)を用いて還元することで作られる。化学反応式を書いて見れが分かるが、製鉄の過程で大量の二酸化炭素が排出される。
そこで、日本製鉄では水素(H2)を用いた製鉄の実用化を目指すという。私は化学が苦手なのだが、単純にFe2とH2Oaが生成するだけで済むのだろうか。来年度化学を選択する皆さんはどう考えますか。