本日の東京新聞朝刊より。
期末考査で扱いましたEUのイギリス離脱問題です。今年の2月に離脱が正式に決定し、9か月にわたって、EUと英国の間で貿易協定交渉が行われてきました。貿易の詳細の取り決めまでは分かりませんが、概ねEUと英国の間で、これまでと同じように関税のない、自由貿易協定が締結されたとのことです。
いったいなぜEUはこれほどまでに英国に対して譲歩を繰り返すのでしょうか。私はよく分かりません。英国を敵に回すと怖いのでしょうか。「ユニオンジャックの矢」とも呼ばれる英国の世界戦略に忖度しているのでしょうか。どなたか、調べてくれませんか。
月別アーカイブ: 2020年12月
『フィギュアスケートの魔力』
梅田香子・今川知子『フィギュアスケートの魔力』(文春新書 2004)を読む。
普段あまり縁のないフィギュアスケートの大会や練習環境といった、華やかな舞台の裏側が丁寧に語られる。
「再生エネ 30年に45%」
本日でやっと長い2学期が終了しました。
終業式は考える時間だとお伝えしました。皆さんにとっての1年間の反省と来年の展望は如何だったでしょうか。また、「笑顔と拍手は届けるもの」という、私が昨日作った名言(迷言?)を紹介しました。登壇している受賞者に拍手の音は届いたでしょうか。また、体育館の後ろに座っている生徒に受賞者の笑顔は届いたでしょうか。ここしばらく忙しくてバッタバタでした。また、新聞記事から世界を読み取っていきたいと思います。
本日の東京新聞の記事から。
自民党は先日、2050年までに原油や石炭、天然ガスなどの温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を打ち出しました。そして日本のエネルギー政策の半分以上を、太陽光や水力、地熱、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーで賄うとしています。記事によると、その割合を45%に下げたとのことですが、問題は残りの55%です。現政権は原発再稼働に前のめりであり、原発をベースロード電源に据えるとしています。授業の最後で津波の被害の恐ろしさについてのビデオを見せました。原発は水量が豊富な海沿いなどにしか建設できず、日本は全国津々浦々、津波の被害を免れない国です。本当にこのまま原発に依拠して良いのでしょうか。
「化石燃料を止めて、再生可能エネルギーを大事にしましょう」といった、中学校の授業のような話はしません。米国、中国、ロシアといった大国の戦略外交の中で、日本がとるべきエネルギー政策について、3学期の授業で深掘りしていきたいと思います。
こんなところが終業式で私が考えた目標です。
ぐるっとポタリング
『旅行記でめぐる世界』
前川健一『旅行記でめぐる世界』(文春新書 2003)を読む。
戦後海外渡航が制限されていた1948年から2000年までの半世紀にわたる海外旅行記の研究書である。特に1961年に刊行された小田実の『何でもみてやろう』の前後の海外旅行の変化について紙幅を費やしている。