本日の東京新聞朝刊より。
月曜日に2組の地理の授業でも熱弁したロシア周辺の国際政治に関する記事です。授業でも触れましたが、ロシアは原油や天然ガスしか輸出するものがないモノカルチャー経済に陥っています。ロシアは旧ソ連の周辺国に原油や天然ガスのパイプラインを敷設し、東欧全域やドイツに資源を輸送しています。パイプラインはロシアにとってまさにライフラインなので、パイプラインに沿ってロシア軍が駐留しており、パイプラインの警護だけでなく、周辺国の政治状況にも目を光らせています。
特に欧州最大の工業国であるドイツに原油を送るドルジバパイプラインは世界第1位の長さを誇っています。そのドルジバパイプラインが、ルカシェンコ大統領の6選問題で揺れるベラルーシを経由している事実の持つ意味は理解できているかと思います。なお、記事にあるモルドバの東部は沿ドニエステル共和国と称し、事実上ロシアの息のかかった地域となっています。学校の地図帳で確認できますが、モルドバ東部にはロシアの天然ガスパイプラインが通っています。3学期はモルドバの紛争を紹介するのでしょうか。
ちなみに、世界第2位の原由パイプライン(バクー・トビリシ・ジェイハンパイプライン)はアゼルバイジャンのバクー油田と反ロシアを鮮明にするジョージア、トルコを結んでいます。分かりやすですね。