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『国境なき医師が行く』

久留宮隆『国境なき医師が行く』(岩波ジュニア新書 2009)を読む。
三重県で外科医として20年を超えるキャリアを誇る著者が、仕事を辞めてリベリアで国境なき医師団の一員として着任し、とんでもない怪我人と向き合う様子が描かれる。
こうした国際交流関係の本は、やたら能書きを垂れるような内容が多いのだが、本書は一人の外科医として症状や手術の細かい点などが綴られる。しかし、そうした患者とのやりとりの中で、リベリアの抱える貧困が垣間見えてくる良書である。こうした本こそオススメしたい。