「再生エネ 30年に45%」

本日でやっと長い2学期が終了しました。
終業式は考える時間だとお伝えしました。皆さんにとっての1年間の反省と来年の展望は如何だったでしょうか。また、「笑顔と拍手は届けるもの」という、私が昨日作った名言(迷言?)を紹介しました。登壇している受賞者に拍手の音は届いたでしょうか。また、体育館の後ろに座っている生徒に受賞者の笑顔は届いたでしょうか。ここしばらく忙しくてバッタバタでした。また、新聞記事から世界を読み取っていきたいと思います。

本日の東京新聞の記事から。
自民党は先日、2050年までに原油や石炭、天然ガスなどの温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を打ち出しました。そして日本のエネルギー政策の半分以上を、太陽光や水力、地熱、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーで賄うとしています。記事によると、その割合を45%に下げたとのことですが、問題は残りの55%です。現政権は原発再稼働に前のめりであり、原発をベースロード電源に据えるとしています。授業の最後で津波の被害の恐ろしさについてのビデオを見せました。原発は水量が豊富な海沿いなどにしか建設できず、日本は全国津々浦々、津波の被害を免れない国です。本当にこのまま原発に依拠して良いのでしょうか。

「化石燃料を止めて、再生可能エネルギーを大事にしましょう」といった、中学校の授業のような話はしません。米国、中国、ロシアといった大国の戦略外交の中で、日本がとるべきエネルギー政策について、3学期の授業で深掘りしていきたいと思います。

こんなところが終業式で私が考えた目標です。