岡田義光『最新 日本の地震地図』(東京書籍 2006)をパラパラと読む。
東京大学地震研究所を経て防災科学技術研究所理事長を務める著者が、全国津々浦々の海溝型地震、内陸型地震、プレート内地震の3つのタイプの地震が発生した箇所を構造的に説明している。
私たちが体感できる地震は年に30回程度なので、地震はたまに発生する自然現象というイメージが強い。そのため、地震予測も山勘的な印象が強い。しかし、地球の全表面積の0.07%に過ぎない日本で、世界の地震の10%が発生している。日本周辺で、マグニチュード2以上の地震は毎年1万回も発生している。継続的な測定により、地震が「いつ」発生するかまではアバウトな予想しかできないが、「どこで」発生するかは、かなり詳細に調べられていることが分かる。