『ピラミッド』

デビッド・マコーレイ作、鈴木八司訳『ピラミッド:巨大な王墓建設の謎を解く』(岩波書店 1979)をパラパラと読む。
子ども向けの絵本であるが、ピラミッド建設の妙が詳細に説明されていた。太陽の運行の記録から東西南北を調べたり、岩の表面全体に狭い溝を縦横に彫り、水を張って水準器がわりにしたり、下げ振り糸を用いて垂直を測ったりと、当時の科学技術の粋が凝らされていることが分かった。ナイル川の流れを使った石の運搬や死後の世界など、エジプト文明の面白さも垣間見えてきた。