本日の東京新聞朝刊に,インドネシアのジョコ大統領が,首都をジャワ島のジャカルタからカリマンタン島へ移転すると表明したとの記事が掲載されていた。
インドネシアでは,19世紀から中心のジャワ島から西部のスマトラ島や北部のカリマンタン島,スラウェシ島などへ住民を移住させる「トランスミグラシ政策」が進められてきた。しかし,移転先の先住民族との共存が上手く行かず,各所で弊害が生じてきた。現在では,13万平方キロのジャワ島に,2億3千万人のインドネシアの人口の約6割にあたる1億3千万人が住んでいる。人口密度はざっと1平方キロに約1,000人となっている。
オーストラリアのキャンベラやブラジルのブラジリアなど,首都移転によって新たに計画都市が作られた先例がある。カリマンタン島は赤道が横断する島なので,政治都市だけでなく観光都市という側面も持つのであろうか。