日別アーカイブ: 2019年1月3日

「吾郎、広げる地図」

本日の東京新聞朝刊に、元SMAPの稲垣吾郎氏の特集記事が掲載されていた。
僭越ながら「同級生」の稲垣氏が何を語るのかと興味を持って読んだ。芸能界というフィールドこそ同じものの、40代半ばになって所属事務所を辞め、新しい環境でリスタートを切る彼は次のように語る。

(ファンサイト「新しい地図」に託して)人生って、描いて旅して終わりじゃない。地図をずっと広げていくことだと思う。知っている場所もアップデート(更新)されていく。終着点は、考えたことがない。

芸能界について詳しいわけではないが、40代半ばはまだ若い。彼のこれからの新しい環境での活躍を期待したい。

『地球科学』

久保田孝一『地球科学』(八千代出版 1990)をパラパラと読む。
千葉商科大学で宇宙地球科学の講座を担当する著者が、講義で使う教科書として刊行された本である。
「宇宙の構造と進化」「太陽系の構造」「地球の概観」「地球内部の構造」「大陸の移動と海洋底の移動」の5つの章立てで地球科学全般を解説する。但し、三角関数や微積分の数式による説明が多く、大半を読み飛ばすことになった。授業の方は如何だったのだろうか。

『怪談の道』

内田康夫『怪談の道』(講談社文庫 2013)を読む。
初出は1994年である。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も訪れたという鳥取県倉吉市を舞台にした殺人事件に、名探偵浅見光彦が挑む。鳥取県倉吉市に残る天の羽衣伝説や、戦後の原爆被害や原発反対運動、岡山県と鳥取県の県境にある人形峠のウラン開発などが盛り込まれており読み応えがあった。神話と歴史と社会問題が綯い交ぜになっている内田氏の面目躍如たる作品である。