権田真吾『ぼくはアスペルガー症候群』(彩図社 2014)を読む。
タイトルに「ぼくは」とある通り、42歳の会社員の著者が自らの体験に基づき、学校生活や会社勤めの際の失敗談や注意事項などを語る。専門的意見や難しい用語などもなく、アスペルガー症候群の方に共通する特徴について理解できた。
アスペルガーの方は、一つのことに対する粘り強さや自分自身に負けまいとする克己心などのプラス面と、計画を立てることや、二つ以上のことを同時に行うこと、あいまいな指示が理解できないなどのマイナス面の両面の個性を抱えている。そのため、アスペルガーの方に対しては、大きな声や音を出さず、ビジュアルで計画や流れなどをはっきりと示し、なるべく一つのことに集中できる環境を整えることが大事である。
『ぼくはアスペルガー症候群』
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