月別アーカイブ: 2015年12月

『検屍官』

パトリシア・コーンウェル『検屍官』(講談社文庫 1992)を30ページほど読む。
翻訳物は読み慣れていないし、連続残虐殺人という題材にも興味が湧かず、あまりページを繰る指にも力が入らなかった。

『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』

youkaienma

真ん中と下の子ども二人を連れて、ララガーデンへ、高橋滋春・ウシロシンジ監督『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(2015 東宝)を観に行った。
疲れがたまっており、半分くらいまでで眠りに落ちてしまった。前半までしか観ていないが、前作のようなグイグイ引っ張るような勢いがなく、淡々とストーリーを楽しむような内容であった。下の子は話が分からずつまらなそうであった。
クリスマスなので混んでいるかと思いきや、ガラガラであった。場所の問題なのか、コンテンツの問題なのか分からないが、昨年の賑わいが嘘のようであった。

『海難1890』

1890

久しぶりに春日部イオンで、田中光敏監督、内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里主演『海難1890』(2015 日本・トルコ)を観た。
1890年に起きたエルトゥールル号遭難事件と、1985年のイラン・イラク戦争勃発時に、テヘランに取り残された日本人の救援のため、トルコ政府が救援機を飛ばして救出した出来事の顛末を描かれる。
沈没の場面などどこかで見たことがあるようなシーンが続き、手に汗握る面白さはなかったが、草の根のレベルでの相手への思いやりある行動が国をも動かすというメッセージは十分に伝わってきた。
日本・トルコ友好125周年を記念して制作され、安倍首相とトルコのエルドアン大統領も先月揃って鑑賞している。そのためか、途中邦人救出のための自衛隊機投入の是非を問う不自然なシーンが挿入されているのが気になった。果たしてこの物語の内容上、必要なセリフだったのか。せっかくの題材なのに、国策映画のような味付けになってしまうのが残念だ。

『自転車力検定』

金子直樹『自転車力検定』(ロコモーションパブリッシング 2008)を読む。
「自転車を楽しむにあたっての基本となるべき知識や実践的なつきあい方などを中心に設問を設定」した問題集となっている。「最低限の機械的知識とメンテナンスは自分でできるようになってほしい」との自転車専門店主の声を受けたもので、クイックレバーの固定方法や急ブレーキのかけ方、クランクのメンテナンス法等、自転車整備に関する問題も多数収録されている。また、マニアックな問題もあり、パナソニックの創業者である松下幸之助が自転車に丁稚奉公していたという問題もあった。パナソニックは自転車も生産しているが、それは1951年に松下幸之助自身が復帰を宣言してからという。他にもアラヤとラレーの提携やカンパニョーロの歴史などマニア心をくすぐる問題集である。