北野武『北野武 今、63歳』(ロッキングオン 2010)を読む。
テレビで多方面に活躍する北野武氏が、「章」、「現在のレギュラー番組」「禁煙」「酒」「編集」「ファッション」「『漫才』」「雑誌」「客」「スポーツ」「男の更年期」「『アウトレイジ』」の12のテーマについて、漫才師として、芸人として、テレビの売れっ子として、そして映画監督という立場から、自由に自分なりの方法論なり、哲学を語っている。2009年から2010年にかけて季刊誌「SIGHT」に掲載されたインタビュー記事などが再構成・再編集されて収録されている。
3ヶ月ぶりくらいに心身ともにゆっくりできたので、久しぶりに1日に3冊も本を読むことができた。忙しく動き回る日々がこれからも続くが、やはり読書をするだけの精神的な余裕は残しておきたい。
日別アーカイブ: 2014年6月29日
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『酒井法子 孤独なうさぎ』
東京スカイツリー
上と真ん中の子を連れて、東京スカイツリーへ出かけた。
1年半くらい前に行った時は、展望台に上がることができず、トミカショップや食事を楽しんだだけだった。しかし、今日は1時間程並んで当日券で展望デッキに上がることができた。
子どもたちは地上350mの眺望よりもスカイツリーからの景色が表示されたタッチ式のディスプレイに夢中であった。夕方から大雨が降ったのだが、ちょうど晴れ間が広がり、東京都心の360°の鳥瞰図をじっくりと楽しむことができた。改めて東京は隅田川や荒川、運河に囲まれた川の町だということを実感した。この江戸の運河を中心として関東一円に河川の流通ネットワークが形成されていたことを思うと感慨深い。
『人口危機のゆくえ』
芦野由利子・戸田清『人口危機のゆくえ』(岩波ジュニア新書 1996)を読む。
来月の人文地理学の試験に人口問題が出題されるので手に取ってみた。
一口に人口問題と言っても幅広く、主に開発途上国における貧困や都市問題と合わせて論じられる人口爆発から、宗教や文化的慣習からみる避妊や人工妊娠中絶の是非、また先進国における少子化対策における女性のからだと性の自己決定権など、極めて個人的な問題からグローバルな問題にまで広がる。
人口問題は、個人の性に関わる問題であるが、同時に、どのような社会や国家を希求するかという政治や経済の問題でもあると改めて認識を深めた。
先日、東京都議会で、塩村文夏都議が妊娠・出産期の女性への支援策を本会議で質問中に、「自分が早く結婚したほうがいいんじゃないか」「産めないのか」というヤジが飛んだことがニュースの話題になっている。明らかにヤジという範疇を越えて人権侵害発言なのだが、自民党の議員にその意識は薄い。