Podcastで配信されている、文化系トークラジオLife「マイルドヤンキー限界論」(TBSラジオ 2014年04月27日)を聴いた。
高校や大学、専門学校を卒業しても、「地元」でウダウダとしている(するしかない)若者の実態と、その背景について、「オープン・エンディング」形式で、様々脱線しながら自由奔放に語られる。
『クレヨンしんちゃん』に準える家族モデルの変遷や、「ワークショップ」の実態など、興味深い話が多かった。
月別アーカイブ: 2014年6月
『場末の酒場、ひとり飲み』
藤木TDC『場末の酒場、ひとり飲み』(ちくま新書 2010)を読む。
フリーライターの著者が、東京都内をあちこち出歩き、得意分野でもある昭和の面影を探しに出かける。
タイトルにもある「場末」について、著者は次のように述べる。
ロードサイドの家族向け大型店と「場末」の概念はまったく相反するものだ。
ロードサイド店には笑顔あふれた家族が自家用車でやってくる感覚があるが、「場末」は孤独な男、それも徒歩で、無粋なしかめっ面の中年が訪れるというイメージだ。ロードサイド店は必ずや豊かで建設的な幸福感を世界観として抱えているが、「場末」はどこか破滅的で不幸せな翳りがある。
そうした「場末」を求めて、都営新宿線瑞江駅、大田区六郷土手付近、舎人ライナー舎人駅、そして究極の場末である東武線鐘ケ淵駅周辺まで足を延ばす。著者は、「場末」を求める心根には、孤独の時間に酔う静寂な空間と時間を希求する人間性があると述べる。再開発やチェーン店の進出などで、「場末」な酒場は姿を消していく一方であるが、「場末」のカウンターで自分と向き合う時間は、今後ますます価値を高めていくであろう。
『ウラから読むとおもしろい世界地図』
おもしろ地理学会編『ウラから読むとおもしろい世界地図』(青春出版社 2004)を読む。
「リオ・デ・ジャネイロ」の地名の由来や、パリの町が丸い形になっている背景、イスラム圏の国旗の謎など、地理にまつわる蘊蓄が語られる。一昔前に駅のキオスクやコンビニで売っていたような軽妙な語り口の教養文庫である。興味をそそるような蘊蓄を交えて授業を行ってみたいものである。
地図帳片手に、国の細かい位置や、人口、経済力の統計などと見比べながら読んだので、読み終えるのに3時間たっぷりかかってしまった。しかし、だいぶ国や都市の名前がすらすらと記憶から取り出せるようになってきた。
パパの顔
『神様に出会える聖地めぐりガイド』
鎌田東二監修『神様に出会える聖地めぐりガイド』(朝日新聞出版 2009)をパラパラと読む。
古事記の読みやすい現代語訳が併録されている。神倭伊波礼琵古命と倭建命の伝説あたりを確認した。
想像力豊かな物語であると改めて思う。