日別アーカイブ: 2013年10月5日

「多文化進学ガイダンス in越谷」

多文化子こども学習塾主催の日本語を母語としない外国人生徒の「高校進学ガイダンス」に参加した。
高校入試制度や受験勉強のアドバイスなどしながら、ホームページによる情報提供が一般的になった現在でも、外国人特別選抜入試制度や高校のおける日本語サポートの情報などが必要な方に届いていない現状を知った。埼玉県では、日本人の生徒ですら塾に通ったり業者テストを受けたりしないと情報が入ってこないので、まして外国人にとってはなおさらであろう。
それにしても相手の言葉で話すことができれば、内容だけでなく信頼関係も作ることができるのに、と思うことしきりであった。

多文化子ども学習塾 他の言語での案内

大学案内研究:桐蔭横浜大学

桐蔭横浜大学のパンフレット(2014年度版)を読む。
パンフレットに大学の沿革が全く掲載されていない。ホームページで調べたところ、1964年に横浜の郊外に設立された桐蔭学園高校を出発点に、中学校、小学校、幼稚園と拡張されていき、併設の工業高等専門学校を母体にして、1988年に工学部が開設されている。その後、1993年に法学部が開設され、2005年に工学部を改組した医用工学部、2008年にスポーツ健康政策学部が開設されている。現在では法曹・公務員コース、警察官・消防官コース、企業ビジネスコースにオプション設定のスポーツ法学コースと教職課程を加えた5つの専攻からなる法学部と、生命医工学科と臨床工学科からなる医用工学部、スポーツ教育学科、スポーツテクノロジー学科、スポーツ健康政策学科の3学科からなるスポーツ健康政策学部の3学部で構成されている。受験生を集めやすい医療系の資格、公務員試験、小学校教諭、中高体育教諭の学科を集めた大学となっている。教員免許以外は「どこま〜でも♪」のCMでおなじみの「日本スクールオブビジネス」や「大原専門学校」とほぼコース設定である。埼玉県加須市にある「平成国際大学」と、都心からの位置や学部構成、法人の体質まで瓜二つである。
就職に結びつきやすい資格取得や国家試験合格のためのカリキュラム、6つの強化指定運動部、何度も行われるAO入試、困った時の小学校教員養成課程など、典型的な郊外型の大学となっている。
交通不便な場所にも関わらず、法学部を除いて定員を超えており、受験生のニーズを先読みして専門学校なみに学部学科を変容させていく商法は一定の評価を得ている。