聖マリアンナ医科大学(2014年度版)を読む。
1970年代の新設医科大学開設ラッシュの最中、1971年に、民間病院が母体となり、川崎市の外れに「東洋医科大学」として開学された大学である。
正直、偏差値が私大医学部の最低ランクであったり、卒業生の女医タレントの発言を聞いたりしていたのであまりいい印象を持っていない大学であった。しかし、パンフレットを読むと、看護学部や理学療法などの学部を増やさず、大学病院と同じ敷地で6年間一貫教育を敷いており、落ち着いた雰囲気を感じる。また、最先端医療にこだわることなく、臨床医養成を基本としながら、付属病院と一体となって産婦人科や救命救急にも重きを置いている様子が伺われる。医学科しかない600人規模の小規模大学なのだが、23の体育会、6つの文化会のクラブ・サークルが紹介されている。
医師国家試験合格状況であるが、私立医学部の平均91.8%に比べ、10ポイント弱も低い83.3%に留まっている。
それにしても、近年学費を減額する私立医科大学が増えているが、聖マリアンナも4つも病院を経営しているので、学費を減じても良いのではないだろうか。
パンフレット研究:聖マリアンナ医科大学
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