月別アーカイブ: 2013年8月

葛西臨海公園〜三鷹の森ジブリ美術館

本日家族を連れて葛西臨海公園水族館、有明のホテルでランチ、三鷹の森ジブリ美術館を回るという見所満載のバスツアーに参加してきた。37度以上の猛烈な炎天下の中、下の子を抱っこしながら歩き回るのは大変だった。ただお盆の最中で都心の道路が空いており、移動がスムーズで楽チンであった。

おなじみの大観覧車。そういえば観るだけで、乗ったのは今まで1回だけだったかなあ。

DSC_3096 DSC_3102
DSC_3105 DSC_3121
葛西臨海公園水族館の魚たち。館内は冷房が効いており、涼しい顔をして泳ぐ魚を見ているだけで、こちらも暑さをしばし忘れてしまう。

DSC_3128 DSC_3131
DSC_3132
ペンギンは人間が鑑賞しやすいようにしたためか、屋外での飼育となっている。館内の魚に比べ、多少いらだっているためか、かなり激しく泳ぎ回っていた。この暑さ、ペンギンにとっては人間以上にストレスとなっていることであろう。
今、Wikipediaを調べたところ、日本の水族館で飼われているフンボルトペンギンは暑さに強いとのこと。しかも日本はペンギンの飼育技術も繁殖技術も世界のトップを独走しており、チリの飼育担当者が来日して研修まで受けているとのこと。
こういっては失礼だが、トキやパンダといったひ弱な動物に国の象徴やら日中友好の掛け橋を期待するよりも、たくましいフンボルトペンギンを日本の象徴とし、環太平洋諸国との友好の証とした方が良いのでは。

DSC_3147 DSC_3155
DSC_3159 DSC_3146
DSC_3154
三鷹の森ジブリ美術館は館内での撮影が禁じられているので、屋外でしか撮影ができなかった。
折悪く、着いたら下の子が気持ちよく眠りに入ってしまい、入場してから30分以上暑苦しい中ベンチの上で寝かしておいた。その上、「風の谷のビール」という地ビールを飲んだら疲れのためかほろ酔い気分になり、隅々までは鑑賞できなかった。
ジブリの美術館というよりはアニメ美術館といった趣が強い。今ではパソコンの画面上で当たり前になってしまったが、絵を動かすことそのものへの感動がよく伝わってくる展示であった。

DSC_3157 

『おとうと』

img_411508_51684401_1
2年ほど前に地上波で放映された、山田洋次監督、吉永小百合・笑福亭鶴瓶・蒼井優主演『おとうと』(2009 松竹)を観た。
途中から酔いが回ってしまったが、役者さんたちの自然な演技につい引き込まれていった。何気ない家族の物語を描きながら、日本人の死生観というか、神のもとへと旅立っていくような宗教観を持たない大方の日本人の死に至る思いが描かれていたように思う。

『トラ・トラ・トラ!』

img_546594_10237198_1
地上波で放映された、リチャード・フライシャー・舛田利雄・深作欣二監督『トラ・トラ・トラ!』(1970 米・日)を観た。
1970年制作が全く信じられないほど、鮮明な映像にまずは驚きであった。ドキュメンタリータッチの映画で、真珠湾攻撃に至るまでの日米の動きがリアルタイムで進行していく。日本海軍の作戦遂行と平行して、日米開戦の最後通牒が遅れた背景や、米国側の情報の錯綜が丁寧に描かれる。
ギリギリまで戦争を回避しようとした山本五十六連合艦隊司令長官や、戦争を避けよと和歌で伝えたという昭和天皇がいささか好意的に表現されているのは気になったが、役者たちの真剣な演技に、ついつい本物の史実と思いながら鑑賞した。
当時の日米交渉の米国側の代表であったハル国務長官が後にノーベル平和賞を受賞し、当時の日本の総理大臣であった近衛文麿がA級戦犯に処せられた現実に照らしてみると、、、、、、、、、、、、、、

ストロングゼロというチューハイの酔いが回ってきた。この辺で。

『SELF BRAND 2014』

本屋で配布している大学案内の無料広報誌『SELF BRAND 2014』(FROMPAGE 2014)を読んだ。
昨年同様、大学の広告ページのキャッチコピーや建学の言葉などを抜き書きしてみたい。

京都大学:学而不厭 There is no end to learning
東北大学:三番目に設立された帝国大学として 研究第一 門戸開放 実学尊重
明治大学:世界へー「個」を強め、世界をつなぎ、未来へー 権利自由・独立自治
名古屋大学:勇気ある知識人 世界の基幹総合大学として、各分野の先頭を走る人材を輩出。
中京大学:新国際英語学部 それは、世界につながる3専攻制。
大阪医科大学:80余年の伝統と、革新の医学教育環境。
京都産業大学:型破りな挑戦を続けて 2015年、創立50周年。
立命館大学:+R 未来を生み出す人になる。
立命館アジア太平洋大学:世界に貢献したいと願う若者が全世界から集まる大学
上智大学×南山大学:カトリックが結ぶ、半世紀の絆。
名城大学:可能性を超えろ。
愛知工業大学:四年後、君はきっともっと、強くなっている。
東京理科大学:科学に立ち止まるヒマはない。
中央大学:世界の「中央」へ。
早稲田大学:日本の早稲田から、世界のWASEDAへ
同志社大学:もっと世界へ、もっと日本へ。
首都大学東京:考えるとは
関西学院大学:世界市民を育む、学びがある。 実践型“世界市民”育成プログラムがスタート
神戸大学:真摯・自由・協同
甲南大学:キミの夢へ、ともに歩む。 With KONAN
日本女子大学:あたらしいあなたをみつける大学
一橋大学:知と業(わざ)のフロンティア
神奈川大学:横浜で学ぶ、湘南で学ぶ。
福岡教育大学:子どもたちの笑顔が、「先生」の幸せです。
北海学園大学・北海商科大学:北の大地に128年の歴史。
千歳科学技術大学:未来を創る、科学を学ぶ
岩手医科大学:医療人たる前に誠の人間たれ
東北工業大学:創造から統合へ。工学とライフデザイン学の融合で、東北工業大学は進化する
茨城大学:知的好奇心をもって挑戦しよう。
埼玉大学:日本の未来、世界の舞台へ翔こう! 「現代の教養」を身につけた、グローバル人材の育成へ
女子栄養大学:管理栄養士国家試験合格者数226名合格率97% 臨床検査技師国家試験合格者数47名 合格率98% やっぱり女子栄養大学です。
聖徳大学:保育士採用数7年連続全国1位 幼稚園教員採用数全国3位 公立小学校教員採用試験合格者数67名 公立保育士採用試験合格者数66名 管理栄養士国家試験平均合格率84.5%
青山学院大学:ともに学び、探究し、世界を切り拓く
國學院大學:もっと日本を。もっと世界へ。
駒澤大学:予習できない出逢いがある。
昭和女子大学:地域とつながり、世界に広がる。
帝京大学:一人ひとりの、「自分流」が見つかる
東京家政大学:専門職に強い 職業人養成132年
東京歯科大学:19世紀から21世紀へ、そして未来を拓く
東京農業大学:その力はこれからの「食」を牽引する。
法政大学:(大内元総長の「われらの願い」)
     一、願わくは、わが国の独立を負担するに足る自信ある独立自由な人格を作りたい。
     一、願わくは、学問を通じて世界のヒューマニティの昂揚に役立つ精神を振作したい。
     一、願わくは、空理を語らず日本人の社会生活の向上発展のために、たとえ一石一木でも必ず加えるような有用な人物を作りたい。
武蔵野美術大学:(青みがかったグラデーションの脇に)この気持ちを、かたちにする。
立教大学:流れに乗る能力よりも、流されない知力を。
鎌倉女子大学:あなたの想いを未来へつなぐ
横浜市立大学:教養を身につけ、国際性を磨く。
新潟大学:新潟から世界へ続く道がある
富山県立大学:幸せは工学が、つくる。
常葉大学:はじまり。あたらしいトコハ。
滋賀大学:湖国から世界へ 素顔で学ぶ。素直に生きる。
大阪人間科学大学:「人」を支えるという覚悟を。社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、視能訓練士、保育士、幼稚園教諭、心理士、言語聴覚士になりたい方へ。
関西福祉科学大学:人の幸せを願う福祉科学を学ぼう
大和大学:君を変える。キミは変わる。
広島修道大学:世界を学ぶ。地域で生きる。
福山市立大学:知は明日を開く
久留米大学:自由と自律が“想い”を実現する。
長崎県立大学:未来の価値の創造のために人、地域、そして学問と、向き合うことから始めよう。
熊本学園大学:進め。
河合塾:キミはただ、走り出すだけでいい。 ひとつ上が、見えてくる。
九州大学:知の新世紀を拓く
福岡大学:総合大学に入るということはたくさんの才能と人生がつながるということです。
東京大学:「世界を担う知の拠点」へ

ひたすら書き連ねてきたが、高校3年生という狭い層をターゲットとしているためか、どの大学のキャッチコピーも似たり寄ったりとなる。旧帝大はどこも知識や知性を宣伝文句にしている。早稲田や同志社、埼玉大などの総合大学では「日本と世界」「地域と世界」といった文系でも理系でも使える当たり障りのない文句となっている。その他「未来を開く」「自分を変える」といった文句も高校生には届くのであろう。国家資格の合格者数を全面に打ち出す宣伝や、銀行のローンのチラシとそっくりの奨学金の充実を謳う大学も少なくない。
また、10数語の短い文なのに、句読点がしっかりと用いられていることに興味を感じた。これも大学のイメージを伝える広告会社のテクニックなのだろう。

『プロの写真はここが違う!』

橋本僐元(よしはる)『プロの写真はここが違う!』(日本実業出版社 1995)を読む。
著者の橋本氏は、アマゾン河を源流からゴムボートで下ったり、南米を四駆で縦断したり、オーストラリアを一人で一周したりして、写真を撮り続けたプロカメラマンである。そのの著者が、カメラの基礎知識に始まり、一眼レフの使い方や撮影テクニック、果ては空撮やスポンサーの意図を組んだ撮影についてまで分かりやすく論じている。入門者向けの解説書というよりは、プロを目指す大学生や専門学校生向けの心構えのような内容である。海外ロケに簡単にスポンサーがつくといった辺りはバブルならではの雰囲気を感じたが、技術よりも感性で勝負していくカメラマンの厳しさが印象的であった。

あとがきの中で、筆者はプロのカメラマンになるために実行すべき5点を挙げている。カメラマンだけでなく、全ての表現者やプロを目指す挑戦者に通じるものだったので引用してみたい。

  1. 他人の真似をせず、独創的な発想をすること
  2. 自分の信念を守り、途中であきらめないこと
  3. 作品に対するイメージを強く抱くこと
  4. 自分の得意なジャンルで努力すること
  5. 売り方について、研究を怠らないこと