『プロの写真はここが違う!』

橋本僐元(よしはる)『プロの写真はここが違う!』(日本実業出版社 1995)を読む。
著者の橋本氏は、アマゾン河を源流からゴムボートで下ったり、南米を四駆で縦断したり、オーストラリアを一人で一周したりして、写真を撮り続けたプロカメラマンである。そのの著者が、カメラの基礎知識に始まり、一眼レフの使い方や撮影テクニック、果ては空撮やスポンサーの意図を組んだ撮影についてまで分かりやすく論じている。入門者向けの解説書というよりは、プロを目指す大学生や専門学校生向けの心構えのような内容である。海外ロケに簡単にスポンサーがつくといった辺りはバブルならではの雰囲気を感じたが、技術よりも感性で勝負していくカメラマンの厳しさが印象的であった。

あとがきの中で、筆者はプロのカメラマンになるために実行すべき5点を挙げている。カメラマンだけでなく、全ての表現者やプロを目指す挑戦者に通じるものだったので引用してみたい。

  1. 他人の真似をせず、独創的な発想をすること
  2. 自分の信念を守り、途中であきらめないこと
  3. 作品に対するイメージを強く抱くこと
  4. 自分の得意なジャンルで努力すること
  5. 売り方について、研究を怠らないこと

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