『グランド・フィナーレ』 コメントを残す 第132回芥川賞受賞作、阿部和重『グランド・フィナーレ』(講談社 2005)を読む。 表題作も含め、神町という平凡な田舎町を舞台にした4編が収録されている。作者自身が山形県東根市神町という小さな町の出身であり、自身の故郷である神町と、東京との心理的な距離が作品のモチーフとなっている。