昨日の高木氏の文章が印象に残ったため、本棚をひっくり返して高木氏の本を漁ってみた。
すると、高木仁三郎『マリー・キュリーが考えたこと』(岩波ジュニア新書 1992)が見つかったので手に取ってみた。
高木氏とマリー・キュリーがヒロシマ・ナガサキについて語り合う章立てに見られるように、ラジウムを発見したマリー・キュリーの偉人伝というよりも、高木氏の自説−何事に対しても疑う姿勢−が前面に出ている。特にマリー・キュリーと同じ時代に同じ国で生まれたローザ・ルクセンブルクと重ねて描いている点が印象に残った。
また、最近ニュースで「ベクレル」という単位を聞くが、これもキュリー夫妻とともにノーベル物理学賞を受賞したアンリ・ベクレルというフランスの物理学者の名前に由来するということを初めて知った。
『マリー・キュリーが考えたこと』
コメントを残す